by 八妙会員 にゃあー

苦労したよ、第9弾・・・

 こんにちは、にゃあーです。
さて、前回、前々回と楽譜のことについて書いてきました。
今回はそのまとめをするわけなんですけども、掲示板のほうでまとめで書こうかなって思っていたことをあらかたみなさんに書かれてしまったので多少かぶる部分があると思いますがそのへんはよろしくです。

<楽譜について>
@もともと楽譜というものはなく(現在には伝わっておらず?)、囃子は先人たちから身ぶり手ぶり(ときには口譜)で受け継がれてきました。
 *神前の曲の楽譜は現存している。
A楽譜は講習会等で水口囃子をより効果的、効率的に習っていただくために作成されてきました。
 *まだ、完全にはできてないので(曲や楽器によっては)現在も進行中です。
B現在の楽譜は、基本的に口譜(音)で表しています。五線譜では表しにくいです。(特に笛と鉦)
C講習会等で使用する楽譜は、八妙会が演奏する水口囃子を簡略化(標準化)し、そのうちの1つの演奏パターンを楽譜化したものです。
 *大きな意味での水口囃子の楽譜じゃないってことです。祭りに来ていただいてた人にはこの意味がわかると思います。

 前回、前々回をまとめると上記のようになると思います。
 
 さて、本当にまとめに入ります。(言いたいことを言います)
あくまでも楽譜は楽譜ですので、他の音楽でもそうだと思いますが、それが全てでも万能でもありません。
でも、水口囃子の基本が盛り込まれているいるのは確かです。
この基本というのを崩してしまうと水口囃子ではなくなってしまうんですが、楽譜だけを見ていては何が基本かはわからないでしょうし、かといって楽譜どおりに演奏するだけでは単調で面白みのない囃子になるでしょう。
基本は、楽譜を理解した上で地元の囃子を色々と聞いているうちに見えてくると思います。
現地の囃子に触れる、聞きまくるというのがやはり重要です。
基本がわかると、あとはもう腕しだいです。自分の感性で即興的に囃子が組みあがることでしょう。
 楽譜は水口囃子を習われる方にとっては、最初はよい教科書になると思います。でも、楽譜は使い方によっては、みなさんにとっても我々にとっても悲しい出来事を引き起こすことがあります。
 最後にものをいうのは楽譜という教科書ではなく、自分の目、耳などの五感です。できることなら祭りに来て、水口の空気やにおいの中で、水口囃子に一度触れて欲しいと思います。何かが変わります・・・

 読んでいただいてありがとうございました。
 にゃあーでした。
 

Last Update : 2002/12/05