>
by 八妙会員 にゃあー

ちょっと考えよう第7弾!!

 こんにちは、にゃあーです。掲示板でも反響がでてきてうれしいかぎりです。
さて、今回は水口囃子の楽譜のことについて書きます。
多少、にゃあーの個人的な考えや思いも入ってますのでそこのところはよろしくです。
まず、私がどうやって囃子覚えたかというと諸先輩の囃子を「見て」「聞いて」ちょっとずつ覚えてきたんですね。
教わる場合も、「ここはこうたたくねんや、ちょっと見とけよ」といった具合でした。
もちろん、口譜とかも混じっていましたが(「トテンガテン」とかね)今している講習会などのように完成されたものではありませんでした。
水口で楽譜があるのは、神前(オウマ、オロチ、ガク)です。他の地域のお囃子がどうか知りませんが、少なくとも水口に関してはそうだと思います。
 さて、近年、全国から水口囃子を習いたいというご要望があり、八妙会でも講習会という形で囃子を教えることが増えてきました。
講習会では、まったくの一からしかも限られた時間でお囃子を教える(学んでもらう)わけですので、町内でやってる通りにしてては無理がでてきますし、
また、習われるほうも難しいものがあるでしょう。
我々が何年もかかって会得してきたものを、1日やそこらで習ってもらうわけですので・・・
そこで、いかにわかり易くかつ理論的に教えるかということで、楽譜というものを利用しているのです。
これは、あくまでも講習のためにつくっているもので、町内で教えるときには基本的には使いません。(考え方は使いますが)
その楽譜もいわゆる五線譜の上で表すのではなくて、音で表しています。(大太鼓だとドン、ド、ズとかね)
いわゆる口譜っていうやつでしょうか。
今でこそ、水口囃子の何曲については口譜がありますが、つくるときには大変な議論と労力があったものです。
こういう経緯でつくったものですので、楽譜は決まったものではなく、より良くするために今もちょっとずつ変わっていっています。
 もちろん、重要なのはこの楽譜は水口囃子の楽譜ではなく、八妙会の演奏する水口囃子の楽譜であるということです。

 今回はこのへんで・・・

 次回はもう少し突っ込んで、楽譜の功罪について書きたいと思います。

Last Update : 2002/11/29