by 八妙会HP管理人

ISAPI

Internet Server API

MicrosoftのWWWサーバであるMicrosoft Internet Information Server(IIS)が、機能拡張のために外部プログラムに対して公開しているプログラムインターフェイス。

たとえば、WWWクライアントからの入力に応じた処理を行なうような場合、一般的なWWWサーバでは、CGI(Common Gateway Interface)と呼ばれるインターフェイスを使用して、外部プログラムを起動する方法が利用される。しかしこの方法では、外部プログラムはWWWサーバとは異なるプロセスとして実行されるため、一般に負荷の大きいプロセス生成処理を伴う。特に複数のWWWクライアントからのアクセスが同時に実行されるような場合には、この負荷が大きな問題になる。

これに対しIISでは、ISAPIと呼ばれるプログラムインターフェイスを用意し、こうしたWWWサーバの拡張機能を実現するプログラムをWindows NTのDLL(Dynamic Link Library)として作成できるようにし、IISと同じコンテキスト(プロセス)でこれを実行できるようにした。ISAPIを利用すれば、IISが提供するAPIを利用して、WWWサーバの機能を細かく制御できると同時に、実行時の負荷も軽減できるというメリットがある。

ISAPIを利用した拡張プログラムとしては、WWWクライアントからの入力に応じて何らかの処理を行なうタイプの通常の拡張プログラム(ISAPI Extensionと呼ばれる)に加え、WWWサーバとWWWクライアント間でやり取りされるデータを監視して、独自の認証プログラムやデータ圧縮などを行なえるようにするISAPI Filterも作成できる。

  Last Update : 2002/07/30