by 八妙会HP管理人

100VG-AnyLAN

100Mbpsのバンド幅を持つ次世代Ethernet規格の1つ。

既存の10BASE-Xを単純に高速化することで100Mbpsを実現する100BASE-Xとは異なり、この100VG-AnyLANは、まったく新しい機能をネットワークに持たせるという基本方針で設計された。

100VG-AnyLANの大きな特徴の1つは、パケットを順に送るというCSMA/CD方式の100BASE-Xに対し、パケットにプライオリティをつけ、高速に相手に送らなければならないパケットを優先的に送信できるためのデマンドプライオリティアクセス(Demand Priority Access)の機能を持つことである。CSMA/CDでは、パケットにプライオリティをつけられないので、たとえばデジタルビデオなど、実時間性の高いデータを送受信するには根本的な問題があるのだが、対する100VG-AnyLANでは、DPAによって特定のパケットを優先的に送受信できるので、こうしたデータのやり取りに優れる。このDPAに伴い、100VG-AnyLANでは、アクセス権管理の一部をハブで行なうようにし、端末の状態をハブで検知して管理できるようにしている。また100VG-AnyLANでは、ハブの接続段数が10BASE-Xに比べ1段増え、ノード間の途中経路に5段までのハブを接続できるようになった。

  Last Update : 2002/07/04